沿岸漁業

 本県沿岸域は、寒流暖流両方の魚類が来遊するとともに、北部の岩礁域には磯魚が、南部の砂浜域には二枚貝が生息するなど、さまざまな水産資源に恵まれています。
 本県の沿岸漁業は、これらの資源を利用するために、色々な漁業が発達しました。漁業者は対象魚種に合わせて、漁業の種類をいろいろと切換えて操業しています。ふつうは、2〜3人で操業しますが、1人で操業できる漁業種類もあります。

[船びき網漁業]

 本県沿岸漁業の代表的な漁業種類であり、季節毎及び海況に応じて水揚金額の高い漁法を組合わせて操業しております。魚群探知機でまず魚影を確認して、それを取り囲むように網を入れひき上げます。



[底びき網漁業]

 船尾より投入された袋網は開口板によって、網口が広がりその状態で海底をひき、主に底に生息する魚を漁獲します。



[刺網漁業]

 ナイロン製の透明な網を海中に設置して、そこを通る魚をからませて獲る漁法で、潮の流れにまかせて網を流す(流し刺網)と網を固定する(固定式刺網)がある。また固定式は船の大きさによって甲種(2トン未満)と乙種(2〜5トン未満)があります。




[釣り漁業]

 古くからある基本的な漁業形態であり、主に1人乗りの3トン未満船が操業しています。1本釣り、ひき釣り、タル流し等があり、それぞれ操業時間、対象魚種、海況等により漁具の仕立、エサ等を変えています。




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