秋の終わり、終盤のシラス漁。
2012年11月9日、シラス漁が終盤を迎える時期の大洗で、シラス漁船の陽春丸に乗り込んだ。漁港では、「今日はどこの船に乗るの?」と大洗町漁協女性部の方に尋ねられ、陽春丸の川上隆生さんと答えると、「あ〜、川春さんとこけ。」と言われる。漁師は同じ姓の方も多いため、昔からそれぞれの屋号を持っている。陽春丸の川上隆生さんの屋号は「川春」なのである。
茨城の海は全国有数のシラス漁場だ。生産量を見ても、茨城県は3,684tで全国8位(平成22年調べ)。中でも大洗町漁協と日立市の久慈浜丸小漁協は、シラス漁とその品質向上に力を入れている。