久慈漁港から茨城あんこう Webマガジンいばらきの地魚市場vol.2

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茨城あんこうは「常磐もの」の代名詞

東のあんこうのブランド

久慈町漁業協同組合の底びき網漁は、9月から翌年の6月までの10ヶ月間操業し、残りの2ヶ月は、網や船の機器などのメンテナンスに充てられる。 1回の漁で3回〜5回、揚網を行なう。港から平均20〜25km沖で操業、ときには約50kmも沖に出て操業する場合もある。 もともと、あんこうは狙って獲る魚ではない。

したがって、アンコウ以外にもヒラメ、ホウボウ、ドンコなどの底魚はもちろん、タコやイカ、ボタンエビなど、魚種は多種多様だ。ズワイガニやマツカワと呼ばれる高級なカレイも獲れる場合もある。 あんこうは、食用となるきあんこうがメイン。1年中獲れる魚だが、親潮と黒潮が交わる茨城沖は、プランクトンが多く、魚が集まりやすい好漁場。茨城あんこうは、常磐ものとして市場での評判が高い。

また、あんこうは、県内各地の底びき網漁船によって漁獲され、特に平潟、大津、久慈、那珂湊漁港での水揚げが多い。 大きな頭と口を持った、独特の体型をしたあんこう。体表にはうろこはなく、全体を粘膜で覆われている。水深100〜400mの海底にへばり付き、カレイ類などの魚類やイカ類などを餌としている。 泳ぎはあまり上手ではなく、夜行性でときには海面まで浮上することもあるという。 アンテナ状の突起物で獲物を誘って大きな口で捕食する生態は有名だ。

親潮と黒潮が交わる茨城沖は、日本でも有数の好漁場。 その茨城沖で漁獲された2kg以上のあんこうのうち、「あんこうのブランド化推進委員会」が定める自主管理基準により取扱うものを「茨城あんこう」と命名し、あんこうの下あごにタグをつけて出荷する。

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