肉厚で豊かな甘みが自慢。正月の縁起物「鹿島たこ」 Webマガジンいばらきの地魚市場vol.9

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年末年始に欠かせない縁起物。甘味に食感、一押しの鹿島たこ。

いばらきのタコ

茨城県で漁獲される主なタコといえば,マダコにみずだこ。今回紹介する“鹿島たこ”は、冬場の鹿島灘でタコ壺漁により獲られるマダコのことで、正月の食材や贈答用に欠かせない地域の特産品になっている。一方、“みずだこ”は、茨城ではヤナギダコとミズダコを総称した呼び名で、底びき網漁で獲られており、日立市では“さくらダコ”と称して市のさかなに選定している。

また、ここ茨城県、なかでも那珂湊地区は全国トップクラスのタコ加工地である。「タコ日本一」宣言(ひたちなか商工会議所発行)によれば、昭和30年代初め頃から始まった地元産タコの煮ダコ加工に加えて、昭和40年代初めにはアフリカ産タコを見た目よく、美味しく加工する技術開発に成功、当地はタコ加工地として大きく発展したのだそうだ。アフリカ産タコの加工品はスーパー等で欠かせない食材になり、多くの人が気軽にタコを食べられるようになった。当時の関係者に大いに感謝すべきかもしれない。

ここからは“鹿島たこ”を狙う、タコ壺漁への乗船取材の様子である。

鹿島たこは、生まれてからその地に居ついた“地ダコ”と、季節で大きく移動する“渡りダコ”がいる。
漁獲量が増えるのは渡りダコが鹿島灘にやってくる11月下旬から2月にかけて。

これは食べたい!

しっかりした旨味・甘みの鹿島たこ

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