分布の南限 鹿島灘のホッキ貝 Webマガジンいばらきの地魚市場vol.6

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旨いホッキ貝、どう料理してくれようか?

「なんだかんだいって刺身が一番甘みあるよね。生身のぬめりが気になるなら、お酢に漬けてから水で洗うか、湯掻くかするといい。湯掻くのが食べやすいかね。あとは、ホッキ飯もあるし、玉ねぎと一緒に煮込んだり、フライにしてもいいね。」とは、この日お世話になった飯田さんの談。湯掻いて身を赤くしてから、わさび醤油で食べるのも良いそうだ。湯掻くと日持ちするようになるのも耳寄りな情報だ。

実はこの日、獲れたてのホッキ貝を味見させてもらった。「甘じょっぱくてうまぁ〜い!サクサクとした歯ごたえもいいねぇ!」海水で塩味がついた身は一段と味わい深かった。ぜひ、多くの方に茨城のホッキ貝を好きになってもらいたいし、食べれば間違いなく好きになってもらえると思う。

ただ、鹿島灘でホッキ貝や鹿島灘はまぐりを獲る漁はいつでもできるわけではない。資源を大切にするため、鹿島灘に漁業権をもつ3つの漁協の漁師が週1回、輪番で操業することになっている。おまけに海が穏やかでなくては獲りにいけないのは先に記したとおりだ。

いつでも買える・食べられるわけではないホッキ貝と鹿島灘はまぐり。見かけた時は、迷わず求めたい地魚のひとつである。ちなみにホッキ貝は、鹿島灘に漁業権をもつ鹿島灘漁協と大洗町漁協、はさき漁協の3漁協と、北茨城市の大津漁協で漁獲されている。

茨城県大洗岬から千葉県犬吠崎の沖に広がる「鹿島灘」は、黒潮と親潮が交錯して流れる水産資源が豊かな漁場。サバ、イワシをはじめ、さまざまな種類の魚が獲れ、関東の食を支える重要な海域。

これは食べたい!

ホッキ貝で旬の味覚。

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